家族が亡くなったら

 

 

 

これは、葬儀会社とのことではなく、お寺とのやりとりの説明です。

 

 

1、お寺に電話する。

家族が亡くなったことを、お寺に電話してください。お寺に直接来なくていいです。住職がお寺にいない場合もあるので、せっかく来てもらっても会えないことがあります。お葬式のことを書いてある本には、「電話では無礼なので、直接お寺に行ってください」と書いてる本もありますが、北海道の釧路では、お寺にとっては、電話が一番ありがたいです。

 

子供や孫には、「私が死んだら、お寺に電話するんだよ」と伝えておいてください。お葬式のやり方がまったくわからなくても、お寺に連絡できれば、お寺の方で説明してくれて、その後の段取りもちゃんとやってくれます。「お寺に電話で連絡する」ということが、家族が亡くなった時にやる一番最初のことであり、最大の仕事です。お寺に電話できれば、その後は、流れ作業です。何もわからなくても、心配しなくていいです。

 

弘宣寺の檀家の方は、弘宣寺の名前と電話番号(0154512496)を書いた紙を、子供や孫に「ここに置いておくからね。私が死んだら、ここに電話するんだよ」と言って、わかりやすい場所にしまってください。仏壇の引き出しが一番わかりやすいと思います。

 

他のお寺の檀家の方は、自分のお寺の名前と電話番号を書いた紙を仏壇のわかりやすい場所にしまっておくと、家族が助かると思います。

 

どこの檀家にもなってない方は、何も準備することがありません。

 

 

お寺に電話する時に、葬儀会社に頼む人もいますが、自分で電話した方がいいです。なぜなら、必ずその家の人と電話を代わってもらわなければならないので、最初からその家の人が電話をしてくれた方が面倒くさくなくていいです。

 

弘宣寺の檀家の方は、

「どこどこに住んでる、誰々と言います。(誰々の子供です)。家族が亡くなりました。」

と、これだけ伝えてくれればいいです。弘宣寺の檀家なので、住所と名前を聞けばすぐに分かります。後は、お寺から聞かれたことに答えてください。枕経(まくらぎょう)を何時からするのか、という話になりますので、都合のいい時間を伝えてください。

 

他のお寺の檀家の方は、そのお寺に電話してください。後は、お寺の言うとおりにやってください。

 

どこの檀家にもなってない方は、どのお寺かを選ぶところから始めます。どのお寺を選ぶかは、その家の自由です。親戚が檀家だからとか、家から近いから、という理由で選ぶ家が多いようです。そんなにハッキリした理由でお寺を選んでるわけではないように思います。

釧路にどのお寺があるかわからない人が多いと思います。電話帳の「寺院(じいん)」のページ、釧路・根室地方版の「デイリータウンページ」(黄色の表紙です)の20092月から20101月版では、164ページと、165ページです。ここに載ってるのが、釧路のお寺のすべてです。

お寺を選んだら、電話をする前に、紙に「その家の代表者(喪主)の名前」、「亡くなった方の名前」、「亡くなった年齢」、「亡くなった日時」、「自宅の電話番号」、「自宅の住所」を書いて、それを電話で伝えてください。枕経(まくらぎょう)というものをするためにお坊さんが家まで来るので、家の分かりやすい目印などがあったら伝えてもらうと、お坊さんが道に迷わなくてありがたいです。

 

亡くなった時間が夜遅い場合は、昔は深夜の2時や3時でも電話が来て、それから枕経に行くということが当たり前でしたが、最近は、電話が深夜でも枕経は朝になってから、または、電話連絡自体が、深夜ではなく朝になってから、ということが多いです。

 

 

お寺に電話をしたら、次にすることは「枕経(まくらぎょう)」です。

これは、お坊さんが自宅に来て、亡くなった方の前でお経をあげる、というものです。お坊さんがお経を唱えている間は、家族は後ろに座っています。弘宣寺では、お経は「讃仏偈(さんぶつげ)」。お経の時間は、10分くらいです。枕経の服装は、普段の服でいいです。家族が亡くなるのはいつも突然なので、枕経には喪服を着る必要はありません。

お経が終わったら、お坊さんと、家族の代表の方が、今後の打ち合わせをします。

 

1、「お通夜」と「お葬式」の日にちと時間を決める。

 

お通夜とお葬式は、葬儀会社と家族だけで決めては絶対にダメです。お坊さんがその時間がふさがっていれば、絶対にお通夜もお葬式もできない。葬儀会社の会場がいつ空いてるか、それから家族の希望は何日くらいか、それを基準にして、お坊さんの空いてる日にちと時間とを調整して、初めて決定します。

お通夜やお葬式は、日にちを延ばさず、なるべく早くやった方がいいです。なぜなら、1日遅れるごとに、家族も親戚も疲れがドッと増えます。ムダに日にちを延ばさないのが、体の負担を軽くするために大切です。

お通夜やお葬式には、絶対にこの日はできないという日があります。お通夜は「友引の前の日」。お葬式は「友引の日」です。理由は、釧路は火葬場が、友引の日が休みなので、この日は火葬ができません。だから友引の日には、お葬式ができない。お葬式ができないから、友引の前の日は、お通夜もできない。年末年始も、火葬場が休みなので、同じ理由でお通夜もお葬式もできません。

 

2、お坊さんを何人呼ぶか決める。

 

お通夜とお葬式に、お坊さんに何人来てほしいか決めます。たくさん来ると見栄えが良いかもしれませんが、払うお金もたくさんかかります。

最近のお通夜やお葬式では、お坊さん2人が多いです。その次に多いのが、お坊さん1人。お坊さん3人は、バブル景気の時はけっこうありましたが、最近ではほとんどありません。(弘宣寺の場合は)。

 

3、院号(いんごう)をつけるかどうか決める。

 

亡くなると、必ず「法名(ほうみょう)」という名前をつけます。これに「院号」をプラスするかどうかを決めます。院号とは何かとみなさんは思うでしょう。わかりやすく言うと、「ブランド」です。バッグを例にして考えると、名前を聞いたことが無い日本の会社の1万円のバッグと、ブランドの20万円のバッグ。どちらがほしいですか、ということです。日本の会社のバッグが「法名」。ブランドのバッグが「院号」です。中身はほとんど違いがありません。違うのは、外見、イメージです。自由に選んでください。

院号に払うお金は、法名だけの場合の2倍くらいだと思ってください。

(弘宣寺の場合は)。

 

お坊さんに払うお金も、法名(院号)に払うお金も、はっきりお坊さんに聞いてください。(弘宣寺の場合は)。

払うのは喪主である、みなさん自身です。なんとなく雰囲気で選んでも、払うお金は、なんとなくではすみません。はっきり聞いて、ちゃんと計算して選んでください。それが、みなさんに無駄な負担がかからない一番の方法です。どうするか決める時は、お坊さんに相談するのじゃなく、親戚に相談してください。お坊さんはもらう側なので、いくら高くてもいい。相談になりません。困った時の親戚です。よく親戚の言うことを聞いて、決めてください。

特に、親戚の中で喪主の経験がある人がいたら、その人の言うことを大事にしてください。払うお金だけじゃなく、お通夜やお葬式すべてに関して、喪主の経験のある人の言うことは、とても助けになると思います。

 

 

4、仮通夜をするかどうか決める。

 

お通夜の前の日に、仮通夜をするかどうか決めます。する場合は、時間も決めます。午後5時開始が多いです。

仮通夜は、する家もありますし、しない家もあります。

 

仮通夜は、お坊さんが来て、お経を唱えます。弘宣寺では、お経は「正信偈(しょうしんげ)」。お経の時間は、30分くらいです。お経の最中に「お焼香」がまわってくるので、やってください。お経が終わったら、お坊さんのお話があります。(弘宣寺の場合)。お話が終わったら、仮通夜は終わりです。全体で、35分から40分くらいです。

仮通夜に来る人は、家族と親戚と近所の人、友達などです。服装は、喪服です。枕経は普段の服でいいですが、仮通夜は、喪服です。お坊さんがお経を唱えている間は、みなさんは後ろに座ってます。畳やじゅうたんに座るので、正座です。お経の時間が長いので、足を崩してください。

正座で苦しむために仮通夜があるのではありません。堂々と足を崩してください。近くの人に何か言われたら、「お坊さんが足を崩してほしいと言っていた」と言ってください。(弘宣寺の場合は)。ただ、「お焼香」がまわってきた時だけは、正座してください。お焼香が終わったら、また足を崩してください。

 

 

長いので、続きは別の日に書きます。

2009年平成21523日(土)

 

 

 

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